p4g感想 2周目(12月3日~4日)

【ここまでの進行状況】
・剛毅、女帝、戦車、女教皇、魔術師、恋愛コミュがMAXに

この日からのイベントについては、アホらし やってらんねーぜ というのが正直な感想です
P4のシナリオ自体は大好きなんですけどね。だからこそここのイベントは受け入れがたい。それまで築いてきた価値観を一気に台無しにして、それでいてご都合展開で無理やり元のハッピー路線に戻そうとするという日和った出来。

テレビの中の霧が現実世界にまで漏れ出していることに気づく一行。
生田目のしたことは、現実の裁量からすればあまりに荒唐無稽。
人を誘拐したことはともかく、テレビに入れて人を殺したなんて誰も信じない。精神鑑定に引っかかって立件できないかも、裁くことができないかも…と不安がる特捜隊の面々。
まあそれはそれとして、菜々子と約束していたコタツを買うことに。
だからなぜフォーメーションを組むのか。
犯人である生田目が捕まり事件が解決した以上、自分が現実世界にいる必要はないと言い出してまたクヨクヨするクマ。さっきの霧見てよく解決してると思えるな…
我々だって用が無ければテレビの中になんて行かず自分たちの世界にいるわけで、それはクマも然り、基本的には自分の生まれた世界にいるのが普通だと考えるもんでしょう。
退院した菜々子へのプレゼントを考える。
人形は好みに合わないかもしれないし、主人公が都会に帰ったらまた家で一人になってしまう菜々子のことを考えると、ゲーム機が妥当でしょう。2011年だし、wiiとかか?
ここの直斗、なんだか優しさを感じて好きです。
当然のように菜々子が退院する前提で喋ってるけどさ…
まあ今まで療養した面々はみんな確かに生還しましたけど、今回はちょっと事情が違うわけで…

足立からの電話を受けてなぜか全員で病院に向かう。
医師から呼ばれるのを待ちつつ、気になっていた生田目の件を足立に訊く。
足立なら当然情報漏洩してくれるだろうという全面的な信頼
そしてなめらかな情報漏洩。助かる
ペルソナ4の世界は、基本的に現実的。司法制度はおそらく現実世界と変わらないと思われる。シャドウワーカー?何の話やら…
まあこの話の真犯人サンも実際裁かれようがないと思いますけどね。殺人の手段も死体遺棄の手段も非現実的で再現性がなく、唯一の証拠が犯人の自白じゃねえ…。その証言も「丑の刻参りで人殺しました!あの神社の木に釘の跡があるのが証拠です!」みたいなもんでしょ。P4U2曰く立件自体は苦戦の末できたらしいですけど、どうなったんでしょうね。
この辺からちょっと足立の話の雲行きが怪しくなってきますね。
世間が~とか、今の話の何処から出てきたんだ。警察ならもっと他に言い方があるでしょ
「生田目を裁けないかも」という事実に対してあまり深刻に捉えていなさそうな足立の冷めた態度に苛立つ完二。だってここでアワアワしてもなんにもならんし…
陽介に進捗を訊かれたから真面目に情報漏洩しただけなのにスゴまれ、ビビる足立。
ここは流石にちょっと気の毒だと思う
ついにキレて暴力に走る。
63kgを首根っこ掴んで持ち上げられる完二、相当力持ちですね…

完二のイノセントタックが炸裂しそうになったところで、主人公が看護師に呼ばれる。
いよいよ容態が悪化している菜々子。
ここの医師の呼びかけがなんかリアルですね…
いや私は危篤になったことないから知らないけど…
傷が開きかけていたので抱えられつつやってくる堂島。

必死の呼びかけにもかかわらず、菜々子は息を引き取ってしまう。
泣き崩れる特捜隊。呆然とした様子でよろよろと廊下を去っていく堂島。

よく分かっていない足立。
主人公が病室に呼ばれるところとか、りせが大泣きしてるのとか見てたでしょ
「みんなもどうしたの…?」じゃないがな
ようやく最悪の状況を理解する。
生田目の誘拐劇を笑いながら見ていた足立からしても、まさか菜々子が巻き込まれて、しかもこうなるのは想定外だったわけで、このあたりの反応は素…だと思う。流石に。
怖い顔をした堂島が歩いていった方向を思い出し、あることに気づく。

なぜ見つめ合う
だって稲羽に病院なんてココぐらいしかないし…
確かに足立に言ってもしょうがない。
というか確保された容疑者って普通にその辺の病院に運ぶんですね。ペルソナ4やるまで知らなかった…何かしら専用の場所があるのかと…
渋ってはいたものの、結局生田目の病室を教えてくれる足立。
完二にドヤされたこともあるとは思いますが、堂島に関わることだから、というのもあるかも
よっしゃ病室の場所分かった!用済みじゃ!と言わんばかりにむせる足立を置いて走り出す特捜隊。こ、コイツら…

ひとり(一匹?)、菜々子に寄り添っていたクマ。
自分の世界のせいで菜々子が亡くなったこと、テレビの中の世界で唯一人間に近い自我を持ち、特捜隊と組んで菜々子救出に向かったのに、結局助けられなかったこと。
それらを悔やみ、どこかに姿を消す。

足立の想像通り、生田目の病室に向かっていた堂島。
今回ばかりは警察の領分をはみ出して、個人的な怒りに身を任せる。
今までのネグレクトっぷりを見てると、あまりそうは思えないですけどね…。
菜々子しかいないと思っていたなら、もっとちゃんと構ってやればよかったのに。腹痛を訴える菜々子を平然と置いて特に急ぎでもなさそうな仕事行ってたでしょ…
むせてた男が到着。
他の警官の説得や傷口の悪化もあり、流石に諦めて帰る堂島。
いや諦めんなよ。そこで大人らしさ出さなくていいから!周囲を振り切ってドアに齧りつくぐらいの殺気を見せてくれても良かったと思う。
公僕どもがいなくなったのを見計らって病室の前に集まる。
自主的に怒りのボルテージを上げる陽介。
こういう時に冷静さを欠いて、マイナスの感情を自分で増幅させちゃうのはダメですね…

なぜか窓をあけてバタバタしていた生田目の病室に入ると、露骨に設置されたテレビに生田目のシャドウが映った。
こちらを煽り、本体のことはどうにでもすればいいという生田目のシャドウ。
生田目をテレビに落とそうとする陽介。
どうするか、最後に主人公に訊いてくる。
この後どの選択肢を選ぶかでエンドが分岐する。

ここねー…ここから繋がる全部のバッドエンド見ましたけど、正直に言って完二以外全員の株が下がるんですよね…個人的に。
小西先輩を殺された辛さをよく知っているのに自分が殺人者になろうとする陽介、うっすら反対はし続けるものの何も主体的な行動を起こさない千枝雪子りせ、探偵業のはずなのにまともに聴取もせず生田目が犯人だと決めつけテレビに落とそうと誘導する直斗。
サクサクっと正解を選んで陽介を落ち着かせる。
一周目はそもそも真犯人がいるとかいう発想自体が自分の中になく、メガテン系のゲームだしどうせ神的な奴が元凶なんでしょ?待ってりゃ出てくるっしょと思っていたため、陽介に三回ぐらい押し負けた。
さっきまで落とす気満々だったのに、急に手のひらを返して落とさない派に寝返る直斗。
「僕はずっと生田目に話を聞くべきだと思ってましたけど?」みたいな態度なんなんマジで
陽介と完二もなんとか納得してくれ、女どもも「私もそうすべきだと思ってたの~!」と同調してくれた。はいめでたしめでたし。
めでたさのあまり愚者(自称特別捜査隊)のコミュランクがMAXになる。
ここでロキ(北欧神話の裏切り者)が解放されるのはどうなんだ。
でもって審判コミュの始まり。
ちなみにこのコミュは今月中、場合によっては5日程度ですぐMAXになるので正直印象が薄い。
シリアスブレイカー再登場。
ここは演技か?わざと警官と堂島を誘導して特捜隊を生田目の元に向かわせ、殺させる算段だった可能性もあると思うんですよ。病室に大きなテレビがあることは知ってたわけだし(だから後で足立もこのテレビに…)
アンタらの代わりに見張ってたんですよという体で行く直斗。
警察を誤魔化すことにかけては天下一品っすね…
「なるべく早く搬送」

病室から追い出され、さっきの決断について改めて振り返る特捜隊。
どういう意味か分かってなかったのにトコトンまで考えようじゃねーかとか言ってたんかい。
うるさかったので足立に怒られる。黙らせたきゃ愚者のささやきしろ
菜々子のことで看護師に呼ばれる主人公。
なんと菜々子が息を吹き返したという。
菜々子の病室に駆けつけて喜ぶ面々。

…はーアホくさ。こんな簡単に生き返らせるぐらいなら最初から殺すなって話じゃない?
ここの下りの何が嫌かって、ご都合的なのは勿論、死がとんでもなく軽い存在になってしまっていることですよ。いや最初から、人が簡単に死んだり生き返ったりする世界観に設定されてるゲームならそれでもいいですよ。ただ、ここまでのストーリーを見る限り、ペルソナ4の世界は明るい雰囲気ではあるものの、人の死に関してはとてつもなくシビアな筈なんです。

山野アナ、小西先輩、モロキン、千里さん、完二の父、ひさ乃さんの夫……どんなに悔やんでも死んだ人は絶対に帰ってこないこと、どれだけ辛かろうが残された人はそれに向き合って生きていくしかないこと、それを丹念に丹念に描き続けるストーリーだったわけですよ。だからこそ殺人事件が絶対に許されないものとして重くのしかかってくるわけだし。

自分はこの、菜々子が生き返るシーンを一周目で見た時、乾いた笑いだけが出ました。そんな謎パワーで生き返れるなら、山野アナも小西先輩もモロキンもその謎パワーで生き返らせれば?だってそれがアリなんですよね、この世界。そしたら殺人事件もなかったことになるから万事解決だな!ワハハ!

菜々子の生存がプレイヤーへのご褒美みたいになってるのも厭ですね。馬の眼前に吊り下げた人参じゃないんだから。屋台の景品じゃないんだから。
おっこのプレイヤーは生田目を殺さない選択をしたんだな!じゃあ菜々子の命をプレゼントだ!って命をバカにしてるにもほどがあるでしょ

というかこんなにあっさり生き返るならこの日に起きた一連のイベントの殆どが無駄ですよね。
心の底から怒っていた陽介と完二、泣き崩れたりせ、ひとりで悔やんでいたクマ、珍しく本気で焦っていた足立、茫然自失として去っていった堂島の後ろ姿、全部茶番になっちゃうじゃないですか。世界観もプレイヤーもキャラのこともおちょくって、このイベントは一体何がしたいんでしょうか。

せめて危篤の状態で止めておいてくれればなー。
生田目をテレビに入れなかったことで霧がこれ以上濃くなることを防げて、菜々子が奇蹟的に快復した、とかならまだ…死の領分に足を踏み入れていないだけマシかも。


気が付くと謎の場所に立っていたクマ。
なんか見たことある色合いの場所ですね…車線も引いてあるし…
菜々子が死んだことを悔やみ、自分の存在意義も約束も何もかも失くしてしまったことを思い出す。
そして何か重要なことを思い出した。
今初めて知ったわけではなく、本当はずっと前からわかっていたこと。
クマのシャドウが言いかけたこと。

菜々子が生き返って安心した特捜隊の面々は病院から出ていく。
廊下に残される主人公…のもとに足立が。
このシーンも一周目ではなかったのでビックリした。
生田目の病室に押し入ったことを咎められる。
陽介が言い出したんです。全部陽介のせいなんです
今もある意味容疑者に接触してますけどね。
生田目の病室に向かう途中で傷が開いた堂島だったが、今はスヤスヤらしい。
素直に>ありがとうを選択。わざわざ探しに来てくれたんだろうし。
とにかく堂島は大丈夫、ということを知らせたかった模様。
シニカルな言い方が足立らしい。
あとでチクるか…
叔父さーん!足立さんが叔父さんの事うるさいって!
いやマジで大げさっすよねこのイベント。
急に死んだり生き返ったりしないでほしい。
ああ~足立……
なんだかいいですね。ここの言い方…
ここで道化師コミュがUP。
いやあ足立さんはいい人だなあ。今後もこうやって気遣ってくれて、そのたびにランクが上がるんだろうなあ。ランク9が楽しみだなあ。

商店街で解散。
完二とりせの家は知ってますけど、千枝雪子と直斗の家ってそっち方面なんだ
まあ完二と直斗が二人で同方向に歩いていったり千枝雪子がバラバラに帰っていったらそっちが気になって本筋どころじゃないのでこういう分かれ方なのかな(メタ)。
行方をくらませたクマを気にかける陽介。
口ではウザがることもあるものの、なんだかんだクマを心配しているらしい。
病院ではずっと張り詰めた表情をしていた陽介がようやく笑顔(ウインク付き)を見せる。
いつもの陽介に戻った感があってちょっと嬉しい。

何やらメールが届いていた。
菜々子のことを聞いた一条、長瀬、尚紀からだった。
コミュMAXの学内の友人から来るらしい。これも一周目では見なかった要素。
運動部の二人は勿論だが、尚紀がこう言ってくれるのが嬉しい。
霧の中 一人で収穫 麦畑 (番長心の一句)

その日の夜、夢の中でベルベットルームに呼び出され、イゴールが何やら意味深長なことを。
いやイゴールは普段から意味深長なことしか言わないけど。
ここクマが轢かれるんじゃないかと思ってビビりました
このあとも真エンドに向けた分岐は続く。
今後もきちんと考えろという忠言か?

やっぱり花村家に帰ってこなかったクマ。
いよいよテレビの中に戻ってしまったのかと不安がる陽介。
ジュネスのテレビからりせと完二が探しに行ったらしい。が…駄目…!
クマは見つからず。
それはそれとして、真犯人は生田目ではなく、他にいる誰かなのでは、という話に。
テレビに入れることを「コロサレル」と称した脅迫状と、「救う」と称した生田目の言葉は矛盾する。
脅迫状を出し、また最初の二人を殺したのは生田目ではない。
テレビに人を入れて殺せることを知っていて、かつ主人公の家に脅迫状を投函できる誰かが存在することになる。
爆速で本人に訊きに行く。この病院の警備ガバガバだな
工作したとはいえ、昨日の今日でさっそく容疑者の病室に侵入されちゃってるし
4月の初め頃(たぶん11-12日)、マヨナカテレビを見た生田目は、そこに自分の不倫相手であった山野アナが映っていることを発見伝。
僕に助けを求めているように見えた、というルイズコピペ並の感想を抱いたらしい。
その後山野アナの死体が上がったことで、テレビに映った人が殺される、山野アナ同様に自分に救ってほしいんだ、救わなければ、と思うように。
4月13日にマヨナカテレビに映ってしまった小西早紀にも警告。
中年男が女子高生と二人っきりで話してる怪しい光景を誰かが見ていたわけですが、それはまあ置いておくとして、とにかく警告したにもかかわらず小西早紀は次の被害者となってしまった。
テレビの中に人を入れれば現実世界で殺されることもないんだ!一時的に避難させるんだ!どうやってテレビの中から戻ってくるかは知らないけどとにかくそういうことなんだ!と思った生田目は一連の誘拐劇を開始。
まあ特捜隊がやってる「テレビの中に入ってシャドウをしばけば救出できるんだ!」も大概超理論なので、あまり生田目を笑えはしないが。
にしても不意打ちとはいえよくデカくて強い完二をテレビに入れられたな。アホだからなんとかなったのか。

12月5日~7日に続く
いったい真犯人は誰なんだ…皆目見当もつかない…



とあるエンドにも続く