
『両手いっぱいに芋の花を』というダンジョンゲーをやっています。
面白いです。時に優しさ、時に忍耐、時に横暴が求められるゲーム。
一回の探索は短くライトな感じでとっつきやすいですが、油断してると普通に全滅する骨太な手触り。デスペナ・撤退ペナが無く簡単に拠点とダンジョンとを行き来できるのが何だか新鮮です。あれっアリアドネの糸は?アイテムロストは?

土壌の急激な痩せを引き起こす毒によって汚染された世界では、作物を充分に収穫することができなくなってしまった。とある迷宮の深部に、汚染された土壌でも育つ”幻の芋の種”がある可能性を知ったダークエルフ(通称チーフ)は、調査員を集め探索を開始するのだった…。
迷宮に潜る目的が現実的かつ、長期的な解決を目指した内容なのがいいですね。飢饉解消の取っ掛かりになるかもしれない芋の種。タイトルも俄然素敵に見えてきます。
「悪いアイツを倒すと世界全体が救われるぞ」みたいな、どういう理屈?なシナリオのゲームがあまり好きではない人間としては、とてもモチベーションの上がる設定です。勝つために強くなるより、優しくあるために強くなりたいもんですね。あってくれよ、芋の種……

チュートリアル終了後に見ることになる、破壊されたさびしい街並み。
この世界のお腹を満たしたいよ~;;

調査員はキャラメイクで作れます。人種・職業は自由。
職業は見た目や種族に関わらず自由に選べ、武器も職業関係無しに持てます。職業ごとに向き不向きはあるけど。

しょっちゅうヒントをくれるチーフ。特殊な石を使って遠隔通信をしているとのことで、頼めば戦闘中にヒントをくれたりもする。かわいいぜ…
モンスターと技それぞれにチーフのヒントが設定されており、分からん殺しはまず起きないが、きちんと策を練っていないとどうしようもなかったりする。いいゲームだ…

作中に入るちょっとした小話も面白い。

このゲームの魅力の一つとして「かわいさ」があると思う。
探索中にメニュー画面を開くと各々がその状況に見合った待機ポーズでいたりする。これは宝箱をみんなで見ているところ。かわいい~
モンスターのモーションやミニチュア模型のような建物描写など、愛を感じるグラフィックがてんこ盛りでとてもよい。

迷宮から戻ってきたら、酒場の跡?を改装して作った拠点にてくつろぐ。
自分でキャラメイクした冒険者がワイワイやってるのかわいすぎる~
右下でハブられているチーフ。いや、お仕事中なんで…

今は水っぽいダンジョンを攻略中。こういう開けた雰囲気のダンジョンが好き。
水位を上げ下げしてちまちま進む。

4体目のボスを倒した。最初のボスの撃破率が90%近いのに対して、こいつの撃破率は44%。プレイヤーがじわじわと選別されている…。ボス自体の強さというより、1体目と2体目の間のダンジョンの長さで振り落とされた人が多そう。

育成はスキルツリー方式で、物理/魔法攻撃、バフデバフトラップ回復状態異常…と多彩。
みんな大好き凍結ハメとスタンハメもあるよ!まっハメ技はクールタイムが設定されてるからバランスは取れてるんだけどね
少し珍しいのは行動を取るたびにスタミナが減るスタミナシステムと、敵の次の行動が分かるシステムだろうか。上の方で「時に忍耐が求められる」と書いたが、このゲームはガードがかなり高頻度の択になる。「次にアイツが狙われるからガードさせて…あっ、もうスタミナがないからガードできないや…死ぬわアイツ」みたいな心痛い状況が定期的にある。スタミナのご利用は計画的に!
ちなみにスタミナシステムは敵側にもあるので、大技を連打した後の敵は立て直しターンをやらざるを得なくなる。そこを一気に叩くって戦法よ。まあそれまで生きてられればの話ですが…。