今年遊んだゲーム(2024)

🌕ペルソナ3リロード

🌕シナリオ:★★☆☆☆
星2はキツすぎだろ、と思われそうですが、10月までなら普通に星4.2 (食べログかな?) を贈呈したい脚本でした。コミュのお話がどれもあまり面白くなかったのと、ボスシャドウがシナリオ性皆無の「殴ると壊せる壁」でしかなかったのが残念だったくらいで、オチを知っているはずなのに「この先がどうなるのか気になるなあ」と思わせてくれる吸引力は確かにありました。そこら辺に立ってるモブが基本的にコミカルなのも良い。

よく批判される点である、仲間がギスギスだとか敵に魅力がないとか、そういった部分は特段気になりませんでした。ただ11月以降のアイギスが徹底的に自分の罪に向き合わなかった、この一点だけがどうしても気になって仕方がなかった。脚本がアイギスにケツを拭かせなかった、の方が感覚としては近いか。

何の罪もない、10年前にたまたま橋の上で事故に遭っていた主人公に死の運命を植え付け、そして17歳で死なせたという点について一切の呵責もなければ後悔もないのか…。
アイギス個人が、というよりシナリオ全体がそういった価値観を伴って描かれているような印象を受け、11月以降の「ついていけない感」は看過できない具合でした。その感覚は3月までどんどんヒートアップし続けた。

約束の日のシーンも、無辜な若者の死という美化してはいけないことを美談のように仕立て上げている感じが鼻について、感動でもなければ悲しみでもない、単に出来の悪いものを見せられたというガッカリ感だけが残った。主人公が死ぬのは一向に構わないが、それに至るまでの因果に納得させてくれないとどうにも良い様には思えない。皆のために死んだからステキな死、で誤魔化そうとしているような粗雑さすら感じました。


(アイギスについて)

アイギスの事はU2やQで見て知っていたものの、本編のシナリオ上でどういった存在なのかはよく知らずにいました。U・U2のストモにおいては特に見どころのない言動をしていた記憶で、Qではそもそも空気だったため、至極どうでもいい存在であった。

P3Rで初めて彼女にきちんと触れて、どうなったかというと、
なんかもう全然大好きになった。

順平にあげるはずだったパワーインセンスとゆかりっちにあげるはずだったガードインセンスを全てアイギスに捧げ、タルタロスではなんとしてでもアイギスを使い続けた。
パラディオンのアローシャワーを愛していたし、アイギスのロボロボしいモーションと変な台詞を楽しんでいた。リロードのアイギスは本当にかわいかった。

屋久杉の前でいきなり抱き着いてきたり、寮に来て早々主人公の部屋に侵入したりしたのを見た時は、00年代のラノベヒロインすぎるだろ怖~…と引いたものの、そうした愛情アピールはロボットキャラの特権であり、「アイギスはそういうキャラ」だと飲み込んでしまえばむしろ愛しいものに感じられた。
放課後には至近距離で主人公を見つめて待機し、夜に部屋に侵入して体調を観察してくる…ポンコツロボットだからこそできる愛情表現だ。普通の女がやっていたらただキモいだけだが、アイギスには許される。

個人的に、アイギスのキャラデザはきちんと兵器をやっていて好きだ。無駄にロングヘアだったり邪魔そうなスカートを履いていたりしないのがいい。マネキンのような胴体に、取ってつけたような胸元のリボンがついているおざなり感が好き。指先や足先が機銃の発射孔になっておりキチンと人外感がある。「人間に兵器がついてる」というより「兵器が人っぽい形をしてる」という感覚。
「ロボットは壊れる描写があった方がいい」という点で副島先生と新納さん(世界樹1のD)が意気投合した話が好きです (副島画集vol.2 p201より)

イラスト的なことを言うと、肌はもっと黄色っぽい方がよかった…。他の面子がみんな黄色っぽい肌色なのに、一人だけやたらと赤味がかってるのが気になる。多分北欧系人種のイメージなんだろうけど、薄黄色い方が無機質な感じでよかったと思うんですよね。他の作品だとアイギスの肌色も黄色っぽいしさ。


一方でアイギスは「ロボットであること」で多くの事を失っている。主人公の事をどんなに想っていようが一緒に歳を取ることはできないし、所詮は無機物だから本気の恋愛対象にはならない。記憶だって嗜好だってただのプログラムに過ぎない。簡単に書き換えられてしまう。半永久的な命と美しさと引き換えに、彼女は被造物としてのどうしようもない限界を抱えている。そこがロボ娘の悲哀であり、一種の良さでもある。

と思うじゃん。秋頃から、そうした悲哀はなりを潜め、さながらピノキオのごときアイギスの人間化物語が始まる。コミカルで頓珍漢なセリフはどこかへ飛んでいき、ただの没個性敬語女と化す。…まあ、それだけならまだいい。

人殺しとは思わねえじゃん。じゃんよ。
プレイ前から散々ネタバレされていたP3の結末は、アイギスの悪因によるもので、その悪果を背負った結果として主人公が死ぬらしい。なんでだよ。ちゃんとデス仕留めんかい

あの10年前の事故のシーンですけど…どうしてアイギス自身を、その辺にいた少年にデスを封印する下手人にしてしまったんでしょうね?脚本の意図が読めません。「あなたを守る」の布石としても、アイギス自身にやらせる必要はなかったはず。
案1:その場にいた桐条のモブ研究員が謎技術で封印した
案2:主人公が望んでデスを受け入れた
案3:デス自身が主人公を選んで封じ込められた

👆みたいな方法で、アイギスは自分がデスを倒しきれなかったから主人公が死の運命を背負ってしまったのだ…みたいな風に思い詰めていて「その責任としてあなたを守ります」っていうんなら、まあアイギスのせいっちゃアイギスのせいかもしれないけど倒しきれなかったのはしょうがないしな…デスが入っちゃったのはアイギスのせいではないしな…ってなってまだそこまでハラも立たなかったんですけど。


たとえ人殺しのキャラクターだったとしても、作中でその罪にきちんと向き合っていれば、個人的にはあまりマイナスの印象にはならないんですよね。二次元キャラなんざ設定欄に「人を〇〇人殺した」って書いてあればもう人殺しになっちゃうわけだし、殺人の罪そのものはそんなに取り立てるようなものでもない。それ以外で大いに魅力があったり、作品の風合いと調和していれば好きなキャラになり得るまである。逆に考えれば、このシナリオを書いた人にとってアイギスは「大いに魅力があり、作品の風合いと調和していた」のかもしれませんね。

しかし、今作においてアイギスの倫理的瑕疵に触れるキャラクターはついぞ出てこず、アイギスは主人公の死体を階段として、桜舞い散る約束の日、キミの記憶をバックに幸せな未来へと進んでいった。脚本が、グラが、音楽が、全力でアイギスを庇い何もかも有耶無耶にした。誤魔化したなあ、と私は思った。

こうした嫌な違和感が、私の好きだったアイギス像を汚泥のように覆い隠し、いつしか自分はもう彼女に輝きを見出すことはできなくなっていたのでした。ちゃんちゃん。

何を言ってるんだ

そらこんな顔にもなるよ


P4の真犯人やP5の大量殺人犯が「自分が殺したやつは死んだけど、自分はソイツとの思い出を糧に幸せに生きていきます☆」なんてやったら大顰蹙だと思うんですが、P3におけるそのポジションにいる (と私は思う※) アイギスは幸せに生きていくらしいです。
なんでなんだ。美少女だからか。そういやストレガも、タカヤとジンは死ぬ割にチドリには幸せ生存ルートが存在してるな。暗殺業に加担してたのは三人とも同じだってのに。アトラスさん美少女だからって罪を有耶無耶にしない方がいいですよ

※ネット上で、P4P5のあの二人と同じポジションとして扱われがちなのは幾月ですが、彼は殺人をひた隠しにしたり、罪から目を背けようとしたりはしていないのでここでの”同類”の枠組みにはしていません。主人公たちの身内かと思いきや異変のウラを知っていた裏切り者的存在…という意味で括られているんでしょうが。

故意ではないとはいえ人を殺めてしまったことを気に病み、自らの命と引き換えに天田を守れたことに満足して「これでいいんだ」と死んでいった荒垣先輩と、自分のせいで主人公 (+当日ブリッジに居た人達) が死ぬということに目を逸らし続けたアイギスとが同じ作品にいるアンバランスさよ…。
このアイギス周りの有耶無耶感と、雑な「死の美化」がなければデビサバ2ぐらいには好きな作品になっていたと思うんですけど…。うーん、P5Rの次に苦手というか受け入れがたい作品になってしまった。ワースト2…ってコト!?

え、アイギス以外には言うことねえのって?……ないです。コミュも本編も、何にも印象に残る部分がなかった。鳥海先生とたなか社長ぐらいですかね、記憶に残ってるの。


恋人はゆかりッチにしました。私は生々しいキャラが好きだ。
ちなみに恋人らしいイベントは全然無かったです。シケたゲームやでぇ
クリスマスの翌日に告白したからだろって?ククク……間に合わなかったんですよ
上の画像のゆかりッチも内心 (なんで今日…?) って思ってそう

ゆかりとのコミュイベントで一度出てきた「今日のゆかりは笑ってばかりいる…」っていうテキストが好きでした。覚醒イベント含め、ゆかりのお父さん絡みのお話はどれもリアルな精神構造が垣間見えてとても良かったです。
お父さんを大事にする女キャラ=神 その時点で好感度爆上がりなんや

父好きガールといえば美鶴もそうなんですけど、美鶴は立場の重さとコミュのお気楽さが噛み合っていない感じがして、いまいちハマれませんでした。美鶴は作中における、最も卑近かつ良心的な桐条の関係者であり、過去の事件の実状をS.E.E.S.の誰よりも知る者…のはずなのに、お嬢様の庶民体験☆ワルい許嫁も彼と一緒にやっつけちゃうぞ☆なんてやってる場合じゃないだろうという。

メインシナリオにおいて、主人公と美鶴とが一対一になるシーンは殆ど無い。それだけに、美鶴が何を考えているのか主人公が知り、また主人公が今まで何を考えていたのか美鶴が知る機会として、終盤に発生する女帝コミュは最適な場だったと思うんですよね。

どこか静かなところで、「ずっと聞いてみたかったんだ…君は自身の運命についてどう感じていた?学生生活と、影時間での戦いを両立することに疲れてはいないか?」なんて聞いてくれたら最高だったよなー、それで美鶴本人の思い出話とか、父への想いとか聞かせてくれたらよかったのになー…。なんでドキドキお嬢様ラブコメやねんナメてんのか

Pシリーズにおいて、恋人関係になれる女性キャラのコミュ(コープ)内容はある程度恋愛方面に持っていかないといけない関係上、薄っぺらい萌え話になりがちですが…美鶴もその典型ですね。女の子とワイワイ歩いてたら分かりやすい悪人が出てきて、そいつから女の子を守ると惚れてもらえるっていう、サルでも描ける展開を面白いと思えるのはサルだけだって。5の女性コープに至ってはほぼ全部これだもん呆れるわー。

厄介事を押し付けられまくった主人公の立場に寄り添ってくれる存在というものは、作中に殆ど居なかった。みんなこっちに寄りかかってくるばかり。上級生といっても真田はサイコ脳筋だし荒垣は死ぬし、同級生’sは自分の事でいっぱいいっぱいだしアイギスはサイコロボだし天田は子供だしクソ犬はクソ犬だしで、あの寮において結局のところ主人公は孤独なわけです。
別に、寮の皆さんを批難してるんじゃあないよ。他人の、掴みどころのない苦しみをヨシヨシしてなんかいられない。人間としてはそれが普通だと思うよ。

ただ、少なくとも美鶴は桐条関係者で超人的で先輩で頭脳優秀?な存在として書かれてはいるわけでしょう。だから、あの世界で主人公に寄り添う立場になるべきなのは美鶴だと私は思ったわけですが、包容力を発揮するどころかただの弱々お嬢様になってありがちラブコメをやるだけだなんてガッカリしましたよ…

ビジュアルだけなら、赤い+ロングヘア+高身長+片目隠れと私の好みにドンピシャ (制服時のブーツはダサいと思う) なんですが、やっぱり人間中身だからね。あの全く頼りにならない中身を見て、好きになれっていうのは無理です

Pシリーズのコミュ(コープ)自体、誰かが主人公を支えてくれるみたいな話は皆無と言っていいんですよね…。みんな主人公に救われました、っていうお話ばっかり。やっぱりお手軽にヒーローになれる話の方がウケやすいんでしょうか。5のメメントス有コープなんか、片手間ヒロイズム極まりすぎててゲロ吐きそうでしたよ。

一応ギャルゲーなので他ヒロインについても書くけど、

風花 → 唯一恋愛ルートに入らなかった。マズい弁当食わされ損。
気弱に見えて心が強いキャラクターってわりあい好き…なはずなんですけど、彼女の場合は強いというより常時薄っすらと突き刺してくるような言動が多く、一緒に居て疲れるのであまり惚れられませんでした。そういう気持ちが選択肢に反映された結果、恋愛ルートが出なかったのかもしれません。ナビの内容は普通すぎて何も想い出せない。でも声は歴代ナビでダントツ好み。りせちーゴメン。双葉とガリカには謝らないよ。

結子 → コミュの内容がツマンネすぎる~。徒競走なんざ勝手に教えてれば?
いい子だし等身大の女子高生感があって嫌いじゃない、むしろフェイバリットな女子だったんですが、いい子なだけじゃ掴み取れないものがあるんだ、世の中には。

千尋 こんな女はこの世に居ねえ。いや嘘です、いるかも。
人面獣心の色ボケ女と言ったんですよ千尋先生
主人公に構われた途端に男性恐怖症を克服したのにはビックリしましたよ
おそらく詐病だったと思われるが……

何をするにも他人頼りな彼女がついに勇気を出す……!というありふれたお話だったわけですが、いざ勇気を出してやることのスケールが小さすぎる。というかその歳でそこまで一人では何もできないのは流石にちょっと怖い。カイコガかよ

エリザベスからの依頼は真面目にやっていたし、連れ回すイベントもENJOYしていたが、最後の私室に来るイベントでドン引きしてしまった。滑り台は知らないのにセックスは知ってるのかよ。ヤリモクで優しくしてたわけじゃねえよ

P4Gの3学期で強制的にキスしてくるマリーといい、ラブイベントはあればあるだけオトクだろ?みたいな発想はやめていただきたい。恋人にしていないキャラに好き放題そういう事をされるのは嬉しくないし、エリザベスもマリーも世間知らずの人外キャラのはずなのに、そういうところだけは都合がいいのは萎える。性別が逆だったとしてもメチャクチャ嫌だ。


自分はペルソナ3のラストがはっきり言って嫌いで、それと地続きだというエピソードアイギスもやっていないのですが、これを「主人公が死んで悲しいからだろ」「ハッピーエンドしか許せないんだろ」と矮小化されたくはない。単にシナリオをラインとして追って行ったとき、ラスト付近だけ突然価値観が切り替わる違和感に耐えられないんですよ。

P3の主題は「命の使い方」だと思っています。限られた人生の時間をどう使うか。
この作品では基本的に、「命を他人の為に使う」のが良いとされる。
その描き方も健全で、「①お互いが相手のために人生の時間を使うことを選択し、②それによってお互いが救われる」ことを条件としている。3から導入されたコミュシステムはその最たるもので、お互いが人生の時間を捧げ合って、お互いに救われるという話を小規模ながらもきちんと描いている。放課後や休日の数時間程度でも人生の時間には違いないですよね。

上でも書いた荒垣先輩の話もそうで、この人の命の使い方はかなりダイナミック。ムービー銃から天田を庇って死亡するシーンも、ペルソナ抑制剤を打って命を削りながら生きていたところも、不器用ながら本人の選んだ命の使い方で、それによって救われた人も確かにいた。

この優しい人は、残念だけど、ハナから真っ当に自分の命を使う資質が無かったのだと思う。ペルソナ使いとして中途半端な適正しか持たなかった、それでもタルタロスに潜り続けて、でも先へは進めず…。ついには事故で人を殺してしまう。
その後の荒垣先輩の命の使い方はひどく消極的で、消化試合のような、罪滅ぼしのような、マイナスをゼロに近づけ続けるような虚しいものだった。

それでもこの死がただ無為なものとは言えないのは、真田と天田は荒垣に向き合おうとし、荒垣も確かに他の面子に対してただならぬ想いを持っていたこと。もうちょっと単純化して言うと、彼の悲しい自己犠牲も、本人の意思でやっていたことだから意味があるんですよね。
…あっ、もうこの一連の文章のオチが読めたでしょ。


相互に命を使い合うことを至上とするその主題故に、他人の命を一方的に消費する存在はきっちり”倒されるべき悪”として描かれる。ストレガ、幾月、過去の桐条関係者…あと綾時も。そこにも一貫性がある。

それだけに、後付けのチドリ救済ルートは要らなかったと思うが。ストレガの”お仕事”に加担してたのは間違いないんだから。シナリオの中で、ストレガに大してほんの少しだけ同情的な空気があるのは、彼らも「命を消費される側」であったからで、それでいて作中では救われないのは、本来桐条のラボ関係者にでも向けるべき復讐の刃を一般市民に向けているからだろう。

お互いに銃を抜き相打ちになる幾月と桐条父でも、幾月は「なんだったんだろうね」で済まされるが、桐条父の死は美鶴(+ゆかり)に大きな転機をもたらす。他人のために生きなかった者は何も遺せないが、不器用でも愛情の内に死んだ者は誰かの心中に何かを遺していくということだろうか。

こうした「真っ当さ」を理由に、私は今作のシナリオを支持していました。…途中までは。


私の感性からすると、主人公の死は「命を一方的に消費させられた」事柄でしかないと思うんですよね。勝手にデスを植え付けられシナリオの都合で勝手に死ぬ。全く真っ当ではない。なのに、それがさぞ正しく美しく感動的なことだったかのように演出される。

上で書いた「①お互いが相手のために人生の時間を使うことを選択し、②それによってお互いが救われる」方式ではない命の消費はただの殺人ですよ。主人公は綾時を殺さずニュクスに立ち向かうことを選択したから了承は取れてるって?

え、この死ぬor死ぬの選択肢で意思選択と取っちゃうの?

それまでは散々、一方的な「殺人」とそれによって取り遺される人々の痛みを描いてきたのに、ここに来てそれの肯定が始まってしまう。その勝手な切り替わりが許せなかった。その価値観がアリなら、「岳羽父は・桐条父は・真田の家族は・荒垣先輩は・天田の母は死んだけど、他の人は助かったし感動したから別にいいよね」なんてこともアリになってしまう。でもそうはならなかった、死なない方がいいに決まっていたからみんな苦しんでいたんでしょう。

この後にもたらされる苦しみを書かずにキミの記憶流してホイサヨナラ、感動的だったね終了、そんなの卑怯だと思いますけど。まあその苦しみを書いたのがエピソードアイギスで、それがあれだけ賛否両論になったことを思うと、そもそもこの雑な死亡エンド自体が過ちだったように思われます。

そもそも無口系主人公とかいう自我の無い存在に自己犠牲さすなーっ☝💦
今作のプレイヤーで、みんなのために命を使って死にてえええ!って人がいたらきっと満足できるだろうが、そうじゃなきゃ納得せずに終わるぞ。
P5の改心(笑)もそうだが、脚本上で”万全でない解決手段”を用いるなら、それを素晴らしいかのように描いてはダメでしょう。


🌕戦闘・育成:★★☆☆☆
良くも悪くも「いつもの」な感じ。元の無印自体が古いのは当然としても、リロードはリメイクなんだからもっと自由度を上げてほしかった。アホAIや疲労度といった不便ポイントを最低限直して、シフトとテウルギア入れとくかー、位の変化じゃ、最近の他作品に比べて地味すぎるって。
P3の時代は、物理属性が3種類あったんですね。それは普通に面白いから続けてほしかったな…。コウハエイハの導入には好感が持てる

一部のボス戦の、テウルギアありき感もちょっとね。種類すくねーし!

風花のオラクルの効果を自動判断制にしたのは、個人的にはどん判案件。こっちで効果選ばせてくれ…。AIの効果選択基準が実際のゲームプレイの状況と噛み合っていないことが多く、「今それやってほしいんじゃないんだよなあ」が頻発してイライラすること多数。雑魚戦中、四人中二人がSP枯れてるのにラスタキャンディしてきたり。

キャラ性能はかなり平等に近くなるよう調整されていた…とは思いますが、私は美鶴と真田と天田のちょうどいい使いどころが見つけられませんでした。
・美鶴→このゲームにおける状態異常ほどどうでもいいものも無いと思います
・真田→ソニックパンチが当たらなすぎて早々にレギュラー降格
・天田→体力無さすぎ魔法火力しょっぱすぎ声カスカスすぎ

今作はクリティカル&回復に重きを置くと幸せになれると思う

クソ犬は使ったことないので感想もありません。誰が何と言おうが私はあの犬が嫌いなんじゃ
シナリオの流れなんぞ知らん、使いたくないもんは使いたくないんです。そもそもP3のシナリオであの犬が必要だった瞬間なんて一秒たりともなかっただろ。P5と違って加入戦みたいなのがないのはいいところですね。P5Rプレイ時、あまりにも真を使いたくなさ過ぎて(加入時点で印象最悪だったので)加入戦で順番を全部飛ばしたのを思い出す。

ペルソナ合体はいつも通りでした。ジークフリードが強かったことしか覚えてねえ…
ベルベットルームのテンポは相変わらず悪い。UIがまどろっこしい。P5よかマシだが。

イケニエ合体やスキルカード化が無いのは、単に過去作のP5Rに自由度の点で負けているという事実でしかないのでガッカリ。警報的なものとか特性的なものとか、後付けでもいいから入れてくれよ。何もかもが負けてんのよ。
え?シナリオ的にイケニエ合体は駄目?いやいや主人公の末路を思えばピッタリでしょう。


🌕ダンジョン:☆☆☆☆☆
タルタロス ああタルタロス タルタロス

長いわ変化が少ないわで非常につらい。
一つの庭を、ちょっと広めのエリアが5~10Fぐらい連なってる程度のサイズにしても、この世の誰も文句は言わなかったと思いますよ。似たり寄ったりのフロアが約260階て、アホか。救出クエストとか金色おてて追いかけっことかで味付けしたつもりか。虚無で味付けすな

入口から各階にワープできるんですけど、何故か選べる階が飛び飛びという謎不便。全部の階に好きに飛べていいだろ。どうせ歩いて登るんだからさ~。
BGMも階が進むと少しずつ変わっては行くけども、全部同曲の派生なので結局飽きる。


🌕グラフィック:★★★★★
美しい。
特に顔のグラに関してはもうこれ以上の物は無いのでは!?と思ってしまいたくなるほど良い。イラストとの乖離が一切ない。背景も色彩設計が上手くてとても良い…。

P4Rもこんな感じで作ってほしいですね…マジでね


🌕音楽:★☆☆☆☆
原曲に差し替えたかった。サントラの感想でも書いたけど、音がちゃっちいし新しい歌手の人の歌い方が苦手。新戦闘曲もペラくて好みじゃなかった。

巌戸台分寮とかWant To Be Closeみたいに聴きやすくなってた曲はあったし、夜行動時の曲(Color Your Night)はとても好きなので星いっこいれる。Calamityのピアノの音ちっちゃくしたのは許さないよ